JCRサウンドミーティングに行ってきました

5月12日、群馬県安中市の西毛総合運動公園駐車場で行われた「第2回JCRサウンドミーティング」にお邪魔した。
前日の雨が嘘のような快晴
前日の雨が嘘のように、12日は雲ひとつない快晴。というよりは、いきなり夏が来たような日差しだ。急遽、コンビニに行って日焼け止めをゲットし、イベントに備える。

JCRサウンドミーティングは、キッカーなどのカーオーディオ製品やインストレーションパーツを扱う販売代理店、ジェイシーアールが主催するキッカー製品搭載車が中心のミーティング。金額別に分けキッカーの輸入元であるオージーの荻野社長および中川氏がサウンド審査を行うキッカークラス1&2と、エントラントの投票によってトロフィーがもらえるキッカー・オープンクラスに分かれたサウンド・コンテストもある。

とはいえ、このところのサウンド・コンテストでお決まりの「課題曲」は無く、順位づけが目的というよりは、集まったクルマを聴き合ったり、カッコいい取付けを見つけたり、参加者同士が交流するといったことが主目的。だいたい、課題曲があって審査するという方法は、音の方向性がある程度定まっている単一メーカーでのコンテストで、しかもお店の取付けや調整の技術を競うためであればいいにしても、多様な価値観を持って集まるユーザー参加型のコンテストには馴染まないと常々考えている。この手のコンテストの参加者に「普段からこの調整?」と聴くと「これはコンテスト用で普段は違います」という答えが返ってくることが多いことからも、なんかおかしいと思う。

話はズレたが、要するに堅苦しいことは一切無いミーティングである。だから、集まったクルマも、それぞれのオーナーの主張を反映した、個性的なもの。音楽の趣味も好みもそれぞれ異なるユーザー参加のコンテストは、本来、こうあるべきだろうというのが実感だ。

また、話がそれたw。僕も、特別賞をあげるために、主にキッカークラス1を中心に試聴。基準は「音楽が楽しい」である。そのためには、まず低音。ベース・ラインが、歯切れよくもエネルギーを伴って再生されていなければいけないし、音程がある程度はっきり聴き取れなければいけない。ヌケの良さも重要だ。また、サブウーファーとフロント・スピーカーの音がスムースにつながっていないと楽しく無いし、オーディオ的なエネルギー・バランスも必要。わりとハードルは高いのだ。

オートサロンエグゼのプリウス
そんな基準で、僕が特別賞に選んだのは、新潟のオートサロン・エグゼがインストールした、トヨタ・プリウス。このクルマ、カロッツェリアのサイバーナビをヘッドユニットに使い、フロントスピーカーはキッカーのQS65.2でサブウーファーが25cmの薄型ユニット・CVT10が1個。パワーアンプは2台のIX500.2と1X1000.5が1台という、出場車の中ではシンプルな構成だが、僕が聴いた中ではもっとも低音が躍動的で情報量もあり、音楽が楽しく聴けた。
フロントスピーカーはキッカーQS65.2
他にも惜しいクルマはたくさん。サブウーファーの鳴りは、ものすごく良く、もう少しフロントスピーカーががんばってくれればいいのにな、というもの。逆にフロント側はものすごく良くできているのに、低音が詰まった感じで邪魔しているもの、などなど…。これらは、ちょっとしたチューニングの変更で、大きく化ける可能性あり。そんなクルマが多かったように感じる。
多様性に富んだクルマが集まった
オーディオは音楽を楽しむものであり、ユーザーが楽しく無ければ意味は無い。という意味では、多様な価値観のクルマが参加できる、今回のJCRサウンドミーティングは、課題曲を決め、ひとつの価値観で順位を決める、よくありがちなサウンドコンテストとは違って、エントラントが普段のままのスタイルで参加できるイベントである。このようなイベント、長続きしてほしいものだ。
エントラント全員で記念撮影
各クラスの順位と入賞車はこちらで。

キッカー/オージー